弊社製品に関する用語を解説します。
遮光率・遮光1級
どのくらいの遮光性があるのか、分りやすくするために遮光率によって等級が決められています。
遮光率とは、下記の「遮光性試験方法」によって出された等級を決めるための比率のことです。
遮光1級とは、「JIS規格L-1055-1987」で規定された方法で99.99%以上の遮光率性能を持つ等級のことです。
等級 | 遮光率 | レベル |
---|---|---|
1級 | 99.99%以上 | 人の顔の表情が識別できない |
2級 | 99.80%以上 | 人の顔や表情がわかる |
3級 | 99.40%以上 | 人の顔がわかるが、作業を行うには暗い |
遮光1級のレベル例
室内光が300ルックスの時、暗室内の光が0.1ルックス以下。
遮光1級の暗幕でも、体や顔の輪郭を識別することは可能です。
カーテンの遮光性試験方法(JIS L1055-1987)
1.試験方法:ハロゲンランプと照度計(または輝度計)の間に遮光布(試験片)を挿入し、その有無で比を測定します。(図参照)
2.結果は、下記の式で計算します。
遮光率=(1-A/B)×100
A:試験片装着時の照度(または輝度)、B:試験片を装着しない場合の照度(または輝度)
3.試験結果は、99.99%というように表示「遮光の等級 遮光1級:99.99%以上」
遮光特性 ‐波長の依存性について‐
サイエンテックスでは、JIS規格の他に紫外線およびレーザ光による独自の試験を行っています。
■紫外線領域(180nm~400nm)の試験
紫外線線量計の検出部を暗幕で覆い、180nm~400nmに輝線を有する低圧水銀ランプを照射し、紫外線を検知できません。
■650nmレーザ光による試験
可視光パワーメータの検出部に波長650nm(出力:1mW)のレーザ光を入射し、検出パワー1nW以下であることを確認。これは、99.99%以下の遮光に相当します。
関連製品
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